特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
IV 肝・胆・膵
6.肝癌
原発性肝癌の手術治療
菅原 克彦
1
,
河野 信博
1
1東大第1外科
pp.1718-1719
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205075
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原発性肝癌はアフリカやアジアの特定地域に発生率が高かったが,ここ数年来汎世界的に増加の傾向にあり,病因の解明,診断法の開発とともに切除による治療成績の向上が望まれている.
原発性肝癌の治療成績を向上させるためには,病態の早期における発見,安全な手術手技と患者管理および合理的抗癌剤の併用が必要である.現在のところ管腔臓器癌にみられる早期癌は規定しがたく,あえていえば切除可能な肝癌を想定せざるを得ない程,癌治療の面ではまことにさびしい領域である.
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