特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
II 呼吸器
1.呼吸器系薬剤の使い方
消炎酵素剤の使い方と適応
西本 幸男
1
,
勝田 静知
1
1広島大・第2内科
pp.1600-1601
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205022
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消炎酵素剤とは
消炎酵素剤は抗炎症剤の一種である.今日臨床的に用いられている抗炎症剤はステロイド剤と非ステロイド抗炎症剤に2大別されるが,消炎酵素剤は狭義の非ステロイド速効性抗炎症剤,遅効性抗リウマチ剤および抗ヒスタミン剤などとともに後者に属している.
消炎酵素剤には表に示すごとく,動物性・植物性・微生物由来など酵素起源を異にするいくつかのものがあり,多糖体分解酵素であるリゾチーム以外はすべて蛋白分解酵素である.現在市販中のものには動物性のものとしてトリプシン,キモトリプシンがあり,植物性としてプロメライン,微生物由来としてプロテアーゼ,プロクターゼ,プロナーゼ,セラチオペプチダーゼ,セミアルカリプロテアーゼ,ストレプトキナーゼなどがある.
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