治療のポイント
消炎酵素剤の現況
織田 敏次
1
1東大・内科
pp.1651-1652
発行日 1965年11月10日
Published Date 1965/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201055
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消炎,あるいは抗炎症(anti-inflammatory or anti-phlogistic)という言葉がわれわれの耳にもごく親しみやすいものになつてきたのは,やはりコーチゾン,ハイドロ・コーチゾンのあのような顕著な薬理作用が明らかにされてからのことと思う。これらのステロイド剤が抗炎症ステロイドとよばれるのもそのためである。
また,ブタゾリジンの誘導体のように,non-steroidal anti-inflammatory drugという言葉も最近は聞かれるようになつた。そうだとすれば,消炎酵素剤もこの範疇にはいることになる。
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