今月の主題 新鮮脳卒中
治療
脳卒中の集中治療
古和田 正悦
1
1秋田大外科
pp.64-65
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204561
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急性期脳卒中のためのICU
最近,Intensive Care Unit(ICU)が疾患の特異性をもって構成される傾向にあるが,急性期の脳卒中を収容するICUは,Stroke Care Unit(SCU),Acute Stroke Unit(ASU)やStroke Intensive Care Unit(SICU)と呼ばれている1).
ICU運営の実際St. Francis General Hospital(Pittsburgh)の例では,700床の病院の静隠な一隅に4床からなるunitが設置され,発病後12時間以内の脳卒中患者を収容し,15名のスタッフで運営されている.筆者がデザインしたNeurological Care Unit(NCU)2)は,脳神経外科病棟の一角に他の病室と独立して設置されており,その平面図を図に示すが,原則的には,観血的治療の対象となった症例をNeurosurgical Care Unit(3床)に,非観血的治療の症例や術後に長期間の意識障害が予測される症例をMedical Care Unit(5床)に区別して収容する.両者は一般病棟の処置室をはさんでそれぞれ別個に運営される.Medical Care Unitの中の2床は,最重症例を収容するために総ガラスで区切られている.
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