今月の主題 新鮮脳卒中
診断
見逃がしやすい慢性硬膜下血腫
中村 紀夫
1
1慈大脳神経外科
pp.44-45
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204555
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今日慢性硬膜下血腫は,脳神経外科においてごくありふれた疾患であり,簡単な手術によって完治できる,もっとも予後のよい病態の一つである.しかし,これを誤診して放置すれば,患者は生命を失ったり合併症に悩むことになる.
この疾患の診断についての問題は,本症が一人一人多少表現の異なったまぎらわしい症状を示すことであり,ことに高齢者で卒中類似の症候経過をとる場合があることである.
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