グラフ
じん肺のX線像
中島 重徳
1
1日大第1内科
pp.344-349
発行日 1972年3月10日
Published Date 1972/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204027
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じん肺は,その歴史は古いが,最近,産業の発達とともに,種々の無機および有機じんの大気内への排出が増加し,その原因粉じんの種類も増加している,主なじん肺の種類は表1のごとくである.
じん肺のX線像を理解するには,じん肺の病理像を把握しておかねばならないが,佐野は,肺の病理像をリンパ型(大結節型)と肺胞型(小結節型)に分け,リンパ型は,nodularまたはmicrono-dularであり,肺胞型はpunctiformまたはlinear markingとしている.結節の大きさ,線維化,局所肺気腫および融合の程度などによって陰影も変化してくる.わが国のじん肺法のX線型分類は表2に示すごとくである.ここでは2,3の症例を中心に供覧する.
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