臨時増刊特集 診断基準とその使い方
II.呼吸器疾患
無機じん肺
瀬良 好澄
1
,
姜 健栄
2
1国立療養所近畿中央病院
2国立療養所近畿中央病院内科
pp.1742-1745
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207499
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概念
粉じんを吸入することによって起こる肺線維症をじん肺といい,多くは職業的に発生する.遊離けい酸(SiO2)によるけい肺(珪肺)は無機じん肺の代表をなし,その発生があらゆる産業に分布していることから患者数も圧倒的に多い.無機じん肺の種類とその起因物質を表1に示したが,けい肺は結核,石綿肺は肺癌および悪性中皮腫を合併しやすく,アルミ肺は自然気胸を併発しやすい.
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