話題
—消化器病,今後の焦点を示唆—第56回日本消化器病学会総会から(1970年3月1-3日・大阪)
佐藤 八郎
1
1鹿大内科
pp.1092
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203244
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今年の消化器病学会総会は3月1日より3日間にわたり,大阪厚生年金会館にて京都府立医大増田正典教授会長のもとに開催された.プログラムはシンポジウムとして「胃液分泌の基礎と臨床」と「膵炎の発生とその運命」の2つがあり,パネルディスカッションとして「胃を除く消化器の早期癌」,「腹部臓器の脈管撮影」および「膵胆系の臨床検査法」の3つが持たれた.また特別講演として,私に命ぜられていた「胃・食道癌の早期診断」と岡山大小坂淳夫教授の「慢性肝炎」の2つがあった.いずれも消化器病学会総会にふさわしく興味ある内容であったが,今回はこれらの中から「胃液分泌の基礎と臨床」と「胃を除く消化器の早期癌」の講演に対する私の印象を述べてみようと思う.
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