Current Abstract
X線の診断と性腺の露出—American Joerrnal of Public Health, Dec. 1968
pp.697
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203118
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1964年に公衆衛生局が集めたデータをもちいて,Brownとその同僚らは,アメリカ合衆国の住民がX線診断のためにうけた遺伝的に有意な量について報告した.1964年度のX線診断に由来する遺伝的に有意な全量は,年間1人あたり55ミリラドであった.これにくらべて,自然の背景からくる放射線に由来する量は,年間1人あたりほぼ120ミリラドと概算された.
診断にもちいられるX線に由来する全量のうち,その82%は,男子の身体検査に由来していた.X線写真法によるものは,その全量の最大%(約96%)を占めていたが,これに対して透視によるものはわずか4%,間接撮影のそれに至っては1%以下であった.歯科的検査に由来するものは,無視しうる程度にすぎなかった.
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