臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
III.循環器系疾患の診断技術
10.脈波検査
吉村 正治
1
1日医大第2内科
pp.716-718
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203125
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圧脈波の記録法
脈波には圧波つまり圧脈波と,容積波すなわち容積脈波(プレチスモグラム)とがあるが,プレチスモグラムについては別項で解説されているので,ここでは主に圧脈波について述べる.
動脈管内圧の周期的変化を記録したものが圧脈波であるから,昔から動脈に針をさして,針と圧力計をつないで圧変化を記録する方法が行なわれてきた.一見,最も確実な圧波記録法のように思えるが,実はこの方法で描記された圧波は,きわめて不正確なものでしかない.その主な理由は次のようである1).
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