Japanese
English
ジュニアコース
指尖容積脈波
Finger Tip Plethysmogram
吉村 正治
1
Masaharu Yoshimura
1
1日本医科大学第2内科学教室
12nd Department of Internal Medicine, Nihon Medical School
pp.257-263
発行日 1970年3月15日
Published Date 1970/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202130
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.容積脈波とは何か
動脈系には周期的な拍動がみられる。いわゆる脈拍動pulsationである。Stead, Jr1).が指摘しているように,体表から脈拍動を触知でぎるのは,動脈内の圧が高まったり低くなったりするためで,つまり圧変化を感知するのである。
動脈系の内圧は原則として心縮期に高まり,心弛期に低下する。すなわち脈拍動にみられる周期は,心周期に他ならない。「原則として」と断わった理由は,高血圧患者などでは,まれに,心弛期に最高血圧の記録されることがあるためである(後述)。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.