治療のポイント
梅毒
小野田 洋一
1
1都立台東病院性病・皮膚・泌尿器科
pp.84-86
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202946
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
梅毒の進行と見おとされる症状
感染後おおよそ3週めに発生する初期硬結は口唇・口角・舌尖や歯齦などにも発生して,胃炎?と診断されていることがある.乳首にできる小ビラン性硬結は軟膏による自家治療を行なっていることもあるが,外科初診者もいる.
感染後3月めから早期皮膚疹期となるが,早期前駆期には微熱を伴う全身倦怠,頭痛をおこすので感冒として扱われていることが多く,その後に発生する全身の小発疹はジンマ疹,中毒疹としてよく治療を受けている.小膿疱を伴うニキビ大の丘疹が多発しているときは天然痘ともまぎらわしい.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.