Japanese
English
治療のポイント
急性喉頭炎
Laryngitis acuta
堀口 申作
1
1東京医科歯科大耳鼻咽喉科
pp.82-83
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202945
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喉頭炎は喉頭内部の炎症であることはいうまでもないが,喉頭内での特殊な位置や機能からいって,病変の中心は声帯になる.急性喉頭炎もこの意味からいって声帯の病変が主になる.すなわち,急性喉頭炎の最も代表的な症状として嗄声(させい)があげられるが,大多数の急性喉頭炎はこの嗄声が唯一の症状である.すなわちかぜの際の声がれであるが,一般には発熱も咳嗽もなくただ声がれだけである.喉頭痛を伴うことも稀であるが,もし発熱や頭痛などが伴っていれば,それは喉頭炎のためではなくかぜ(急性鼻咽腔炎)1)のためであり,また,咳を伴っておれば気管炎ないしは気管支炎のためと考えられる.
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