ルポ 西ドイツの医療・4
岐路に立つドイツ医学
水野 肇
pp.1376-1377
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202905
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交錯する栄光(過去)と焦燥(現在)
18世紀後半から,19世紀前半にかけてドイツ医学は世界の医学の頂点に立ち,リードしてきた.ウイルヒョウ,ペッテンコーフェル,ミュラー,ドマークといった人たちが相ついで輩出した.日本の多くの医学生は,こういった人たちに師事し,ドイツ医学と同じようなものをもち帰ってきた.
しかし,戦後の医学は長足の進歩をとげた.というより,長足の進歩をとげた自然科学に大きく医学が左右されるようになり,それをより多く吸収した医学の分野に著しい進歩がみられたというべきだろう.
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