ルポ
仙台・広南休日診療所—医師・休日・市民
木島 昂
1
1日医広報
pp.1380-1382
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202906
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当番医の日記
仙台市人口52万人,市の西南をゆったり流れる広瀬川.いわゆるその川向こうに長町という一画がある.東北一の国鉄貨物操車駅"長町駅"のあるところといったほうがわかりいいかもしれない.人口9万人ばかりの一見平凡な町並みだが,その町のほぼ中心に休日専門の診療所〈広南休日診療所〉がある.診療所とはいっても,想像を絶する粗末なプレハブの小屋である,しかし,休日には朝から患者が押しかけ当番医は休日診療の意義をわきまえて,明るい表情で診療に精を出している.診療所の生いたち,性格などはあとまわしにして,そこに保管されてある当番医日記のページをめくってみよう.私が訪ねたのは6月22日,どしゃぶりの日曜日.日記は診療所開設の42年度分を"1年草"と名づけ,目下3冊めの"3年草"のページが半分埋められていた.
42・4・50(筆者注・開設第1日め)
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