目で見る臨床検査シリーズ
下痢便の観察
柳下 徳雄
1,2
1都立駒込病院伝染科
2慶大内科
pp.1208-1209
発行日 1969年11月10日
Published Date 1969/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202857
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下痢を起こす疾患は数多いが.その際にみられる下痢便は,病変部を通過してきた旅行者ともいうべきものである.したがって,これを詳細に観察すれば,疾患別の特異性がかなり認められ,診断の有力な手がかりが得られる.もちろん,確定診断は,糞便の培養検査や顕微鏡検査・直腸鏡検査・レントゲン検査などの結果にまたなければならないが.特徴を心得て下痢便を観察すれば,少なくとも.検査を依頼する方向が、ぐっと的確になるはずである.
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