Japanese
English
第5土曜特集 難治性免疫疾患――病態解明と新規治療戦略
疾患
ベーチェット病
Behçet’s disease
桐野 洋平
1
Yohei KIRINO
1
1横浜市立大学大学院医学研究科幹細胞免疫制御内科学
キーワード:
ベーチェット病
,
ゲノムワイド関連解析(GWAS)
,
亜型解析
,
レジストリ研究
Keyword:
ベーチェット病
,
ゲノムワイド関連解析(GWAS)
,
亜型解析
,
レジストリ研究
pp.766-770
発行日 2021年5月29日
Published Date 2021/5/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27709766
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
ベーチェット病(BD)は皮膚粘膜・眼炎症を主徴とし,腸管,神経,血管などにも炎症をきたす指定難病である.ゲノムワイド関連解析(GWAS)によりHLA-B*51だけでなく,ERAP1やIL23Rなど複数の疾患感受性遺伝子座が同定され,病態の一部が明らかとなった.また,家族性BDの解析により,NF-κB経路の重要性も判明した.さらに表現型に基づくクラスター解析により,皮膚粘膜型・腸管型などのいくつかの疾患亜型が同定され,亜型ごとの表現型の特徴や感受性遺伝子の差も明らかになりつつある.本稿では,BDの最新の基礎研究から得られた結果から推測される新規治療戦略について,私見を交えて概説する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.