痛み
頭痛 その2
清原 迪夫
1
1東大麻酔科
pp.1004-1006
発行日 1968年8月10日
Published Date 1968/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202343
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キサンチン類
この類の薬物は,通常ほかの薬剤,ことにエルゴタミンと併用して,広く用いられている.
カフェイン,テオブロミン,テオフィリンなどがそれで,テオフィリンがアミノフィリンの型でもっとも広範に用いられ,静脈内投与でもっとも有効である.通常,経口投与や経腸的吸収は悪く,胃刺激症状が起こりやすい.キサンチンは,中枢神経,腎,心血管系に対しては複雑な作用を起こすが,血管には直接はたらいて血管拡張を起こす.上述3剤のなかでテオフィリンが,もっとも有効で,血管運動中枢にはたらくと血管収縮を起こすが,治療量では末梢拡張作用が著明である.しかし,その結果起こる血流増加は短時間性であるから,末梢血管疾患の治療的意義は少ない.
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