特集 日常診療に活かせる 専門外来の知識とテクニックⅠ
2.頭痛
-――小児頭痛外来
森下 那月美
1
,
竹下 美佳
1
,
山中 岳
1
1東京医科大学小児科・思春期科学分野
pp.117-122
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002934
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小児・思春期頭痛の代表的な疾患は片頭痛と緊張型頭痛であり,国際頭痛分類第3版(ICHD-3)に準じて診断される.二次性頭痛の鑑別が必須だが,神経画像検査や脳波検査の適応には慎重なアプローチが求められる.片頭痛の治療では,疾病教育や行動療法などの非薬物療法が欠かせず,急性期治療薬の第一選択薬としてイブプロフェンやアセトアミノフェンが使用される.予防薬の使用は非薬物療法が無効な場合に限定され,緊張型頭痛では非薬物療法が主体である.連日の頭痛を訴える児ではいくつかの頭痛が混在していることが多く,多方面からのアプローチが必要となる.
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