特集 くすりの新しい使いかた
鎮痛剤と鎮痙剤
後藤 幸夫
1
1名古屋市大岸川内科
pp.702-705
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202242
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はじめに
疼痛は患者主訴の代表的なものの1つであり,診断の有力な手がかりとなるが,疼痛を他覚的,客観的に把握することはかならずしも容易ではない.また,その対策としての鎮痛剤・鎮痙剤の使用も対症療法の域を出ない.したがって,冷静に疼痛の程度を判断し,疼痛の本態を解明するように努力するとともに,それぞれに適した鎮痛剤・鎮痙剤を選択,使用する一方,原因療法および病態改善の対策を実施すべきである.
疼痛は成り立ちからつぎのように分類される.
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