特集 くすりの新しい使いかた
冠拡張剤
新谷 博一
1
1昭和大内科
pp.697-701
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202241
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狭心症をはじめ虚血性心臓病の薬物療法は,基礎疾患である冠状動脈硬化に適確な治療薬がまだできていないので,こんにちでも冠拡張剤がいわゆる抗狭心症薬(antianginal drug)の中心として広く使用されている.
また,最近数年来,新しい冠拡張剤がつぎつぎと開発されており,一方,冠拡張剤の作用機序についても,従来と異なった見解が支配的になってきている,最近における虚血性心臓病の増加傾向と相まって,この薬剤に対する一般の関心はかなり高まっているようである.以下,冠拡張剤の臨床薬理面にすこしふれたのち,冠拡張剤の使用法について述べてみたい.
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