グラフ
胃生検(カラー)
春日井 達造
1
1愛知県がんセンター病院内科
pp.14-18
発行日 1968年1月10日
Published Date 1968/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202050
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胃生検は数十年以前より盲目的に,あるいは直視下に各種の装置を用いて実施されてきた,胃炎の診断研究を主な目的とした盲目的な吸引生検はさておき,直視下の狙撃生検はさまざまな生検用胃鏡を用い内外の一部研究者により行なわれたが,ルチーンの胃癌診断法の地位を確立するまでに至らなかつた。しかし,Hirschowitz(1958年)がファイバースコープを発明して以来,本器の開発改良がきそつて行なわれ,近年生検用ファイバースコープが開発されるに至り,胃癌の生検診断が容易となり,早期胃癌診断に欠くことのできない臨床検査法の一つとなつた。
私どもは内視鏡で発見された病巣に対してファイバーガストロスコープによる直視下生検を実施し,早期胃癌の診断成績の向上を計つている(下表)。以下早期胃癌の2症例を供覧する。
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