話題 第5回 国際化学療法学会から
新しい抗真菌剤の効果など多彩な成果が
古屋 暁一
1
1国立東京第一病院・内科
pp.1563
発行日 1967年11月10日
Published Date 1967/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201976
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第5回国際化学療法学会が本年(1967)6月26日から6日間,ウイーンで開かれた。会場はHofburg,ハプスブルグ家歴代の王宮で,絢燗豪華な7つのホールがこれにあてられた。日本からは当学会副総裁市川篤二博士,次期(1969)会長梅沢浜夫博士,日本化学療法学会理事長石山俊次博士らを初め,基礎・臨床にわたる50余名の学者が出席し,35の研究発表がなされた。特に少壮気鋭の先生たちが多数参加し,壇上に気焔を吐かれたことは欣快至極であつた。
化学療法の関与する領域は広いので,国際学会の演題数は尨大である。今回は12の総会演説と,シンポジウム,コロクィア,一般演題合わせて800あまりの研究発表(英・独・仏語)が,7つの会場に分かれて午前(8.30〜12.30)・午後(14.30〜18.00)を通じほぼびつしりと行なわれた。このなかから臨床医として興味のもてたいくつかの話題を紹介してみよう。
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