今月の主題 真菌症
解説
抗真菌剤の作用機序
森田 達也
1
,
野沢 義則
2
Tatsuya MORITA
1
,
Yoshinori NOZAWA
2
1森下製薬総合研究所
2岐阜大学医学部生化学教室
キーワード:
ポリエン系抗生物質
,
14―Cメチル化酵素
,
スクワレンエポキシダーゼ
,
キチン合成酵素
,
β-1
,
3グルカン合成酵素
Keyword:
ポリエン系抗生物質
,
14―Cメチル化酵素
,
スクワレンエポキシダーゼ
,
キチン合成酵素
,
β-1
,
3グルカン合成酵素
pp.828-834
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900671
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現在,基礎研究段階にあるものも含め,これまでに明らかにされた抗真菌剤の作用機序は,①真菌形質膜エルゴステロールの機能障害,②エルゴステロールの合成阻害,③細胞壁合成酵素の阻害,および④核酸合成阻害などに大別されるが,核酸合成阻害剤を除けば,ほかの薬剤はいずれも真菌形質膜を標的部位としている.ここに,これらの薬剤の作用機序について概説する.
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