話題 第10回日本腎臓学会から
「妊娠と腎」をめぐる活発な討論
加藤 暎一
1
,
樋口 順三
1
1慶大・内科
pp.1591
発行日 1967年11月10日
Published Date 1967/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201986
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成功したパネルディスカッション形式の運営
日本腎臓学会総会は,9月15〜16日行なわれたが,第10回という本学会の一つの区切りともいうべき総会にふさわしく,斬新な運営のもとに236の一般演題と二つのシンポジウムはほぼ満員の盛況であつた。
今回は吉利会長が昨年の国際腎臓学会を参考に,専門分科会としての本学会の性質上,十分討論がつくせるようにと,6会場に分かれてそれぞれ座長の司会のもとにパネルディスカッション形式で会が進行された。また聴くものに十分理解する余裕を与えるために1会場1台のスライドで,1題12枚以内の映写に制限したことも新機軸であつた。会場が分かれたために他の会場の発表を聴くことができないので,学会直前に発表内容にきわめて近い抄録を集め,当日抄録集が配布された。専門学会の今後の運営のありかたを示すものとして,腎臓学会もいよいよ充実期にはいつたとの感を深くした。
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