治療のポイント
眼精疲労の治療
樋渡 正五
1
1日医大・眼科
pp.1290-1291
発行日 1967年9月10日
Published Date 1967/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201913
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過度の使用によつて疲労しても休息によつて完全に回復する健康な眼と異なり,病的な眼(非常にあいまいな表現であるが)は休息によつても容易に疲労が回復しないか,ふつうなら疲れない程度の仕事でも容易に疲労を起こし,視力減退,複視,流涙,眼瞼眼窩深部の圧迫痛や圧迫感,鼻根部前頭部の不快感や頭痛,圧力痛や圧迫感などより,後頭部や首すじ,肩甲部の疼痛から緊張感,違和感,さらには倦怠感やなんとも表現しがたい息苦しさ,はなはだしくなれば悪心や嘔吐,心悸亢進などまで起こしてくるのであつて,これを眼科では一般に眼精疲労Asthenopiaとよんでいる。
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