フアースト・エイド
発作性心急拍症
太田 怜
1
1自衛隊中央病院・内科
pp.372-374
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201700
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頻脈とは,心拍数が100以上に増加した状態で,運動時や精神感動のさいみられる。このような頻拍は,洞からの刺激発生が多くなつたためで,外見上発作性と思われるものでも,けつして突発的に現われることはない。これに反して,洞以外の場所からの刺激発生が多くなつたために生ずる頻脈は,その始まりが,はなはだ突発的である。発作性心急拍とは,この後者のような頻拍発作をいうのであり,心拍数も一般には前者よりも多く,150以上あるのがふつうである。このような発作性心急拍は,したがつて,その刺激発生部位の相異により,つぎの3種に分けられる。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.