特集 メニエール病とその周辺疾患
メニエール病関連疾患の最新知見
前庭性発作症
今井 貴夫
1
Takao Imai
1
1ベルランド総合病院めまい難聴センター
キーワード:
前庭性発作症
,
神経血管圧迫症候群
,
カルバマゼピン
,
微小血管減圧術
Keyword:
前庭性発作症
,
神経血管圧迫症候群
,
カルバマゼピン
,
微小血管減圧術
pp.1364-1367
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000346
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はじめに
前庭性発作症は,第Ⅷ脳神経に対する神経血管圧迫症候群と同様に,短時間のめまい発作を高頻度に繰り返し,顔面痙攣,難聴,耳鳴などの脳神経症状を伴い,カルバマゼピンが奏効する疾患である。Barany学会が2016年に発表した診断基準を満たし1),MRIにて第Ⅷ脳神経が血管により圧迫されている所見を認めることがある。繰り返すめまい発作を特徴とするので,メニエール病との鑑別が重要である。
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