特集 老人患者を診るとき
診断のポイント
老人の黄疸
高橋 忠雄
1
1慈恵医大・内科
pp.1417-1418
発行日 1966年10月10日
Published Date 1966/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201497
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ほかのどの病気についてもいえることかとは思うが,黄疸という症状の鑑別診断にあたつては,とくに年齢という点の考慮がきわめて大きな意義をもつている。ことに乳幼児の黄疸や,若年者に発見されるtransferase deficiencyにもとづくconstitutional jaundiceについては,その感が深い。しかし,一方老齢者での黄疸では,それ以上に診断の過誤が重大な結果をもたらすことになるので,鑑別にはきわめて慎重を要する。
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