特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XIII.老人科
2.症状の現われ方,見分け方
老人の黄疸
高橋 忠雄
1
1慈恵医大内科
pp.1458-1460
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204349
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ほかのどの病態についてもいえることかとは思うが,黄疸という症状の鑑別診断にあたっては,とくに年齢という点の考慮がきわめて大きな意義をもっている.ことに乳幼児の黄疸や,若年者に発見されるconstitutional jaundiceについては,その感が深い.しかし,一方老齢者での黄疸では,それ以上に診断の過誤が重大な結果をもたらすことになるので,鑑別にはきわめて慎重を要する.
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