今月の主題
扁桃感染と小児の内科的疾患
永松 一明
1
1東京逓信病院・小児科
pp.498-501
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201254
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上気道感染のおよぼす影響
種々の慢性疾患が上気道感染によって悪影響をこうむることは日常しばしば経験することであるけれども,扁桃感染によつて発症する内科的疾患は意外に少なく,現在明らかなものは溶連菌による急性腎炎,リウマチ熱の二つである。最近リウマチ熱は減少の傾向をみせているが,急性腎炎は相変わらず多く,冬期の小児病棟の多くを占めている病気である。溶連菌感染に続発するおもな疾患,猩紅熱,急性腎炎およびリウマチ熱について述べてみようと思う。
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