私の意見
初診料の自由化を
浅田 晃彦
pp.75
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201146
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保険診療の初診料が引きあげられた。再診料もわずかながら認められている。技術の価値が重んじられてきたわけだ。医師は薬を売る商売ではないから当然のことである。
診察料というのはすべての診療報酬のなかでもつとも算定しにくいものである。原料はなにもかからない。しかしその結果は名医と凡医とでは雲泥の差異がある。これはその医師の学識と経験の深浅によつて割り出すべきものであろう。だから点数を規定せず,各医師が自由にその額を定めてよいことにしてはどうだろうか。患者の貧富により,診断の難易により,加減することも自由とする。とにかく今のままでは悪平等である。
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