EDITORIAL
新しいいのちの誕生に想う—修繕医学から保護育成の医学へ
木下 正一
1
1賛育会病院
pp.1305-1307
発行日 1965年9月10日
Published Date 1965/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200971
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おそらく本誌の読者は,医学の各方面に広く,かつ多彩であろうと想う。そういう読者層を心に描きながら,はなはだ狭い専門領域の片隅から,不勉強者の1産婦人科医が,その40年間にわたる臨床活動の中で考えてきた感想をここに記すことは,〈場所がらをわきまえぬ〉と笑われるかもしれないが,〈いや,そんなに無意義なことではないよ〉といわれるかもしれない。
1ガツ,2ガツ,3ガツと-12ガツまで日本人は,来る月,迎える月をただガツガツ暮して過すのか? といわれるこの世の中でも,長袖の医家の家に生れ育つたせいか,私は幸にもあまりガツガツとばかり暮してきた憶えはない。
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