診断のポイント
猩紅熱
平石 浩
1
1都立豊島病院・伝染科第二科
pp.47-49
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200641
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はじめに
わが国の法定伝染病は全体として昔からみるといちじるしく減少したが,その中で他の疾患にくらべてまだ格段に多いのが赤痢と猩紅熱である。猩紅熱の発生届出数の戦後の曲線は,1954年の19461名を頂点として,その後下降の一途を辿つたが,一昨年からふたたび増加の傾向を示し,東京都についてみれば昨年は3006名で前年にくらべほとんど50%の増加が記録されている。本症には類似の発疹性熱性疾患が少なくないので,この際その診断について一応ふりかえつてみよう。
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