2頁の知識
猩紅熱よう奇病について
箙 弓之助
1
1都立駒込病院
pp.54-55
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910062
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東京都立川近郊に流行的に腎炎が散発していると聞いたのが晩秋の11月4日であつた。
それから2週間程も経過したろうか?学校児童間に猩紅熱よう奇病が流行していると新聞が一斉に報道してから燎原の火の如くこの疾病が全国的な流行にあることがわかり12月23日現在で厚生省の調べによると1都1府25県に亘り罹患者4287名,死亡60名(致命率1.35%)で,実に昭和30年度学校衞生上最大ニユースの1つである。以下厚生省防疫課の調べ(12月23日現在)によつて都府県別に発生数と死亡数を示そう。
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