診断のポイント
多尿
土屋 雅春
1
1慶大・内科
pp.50-52
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200642
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診断のすすめ方
多尿とは24時間尿量が病的に増加した状態であり,正常入尿量1.2〜1.5l/日を超えて,2l/日以上に及ぶときをいう。多尿を来たす疾患の代表者は尿崩症(diabetes insipidus),煩渇-多尿症候群(Polydipsia-polyuria syndrome,impulsive polydipsia,psychogenic polydipsia),糖尿病,萎縮腎およびConn症候群である。
尿量は個体により,天候や体動によりいちじるしく動揺しやすく,また浮腫,胸水-腹水などの減退期や利尿剤使用時,さらにはアルコール摂取時にも一過性に増加する。それ故,持続性多尿を確認するには蓄尿の上,数日間観察する必要がある。
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