症例
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池見 酉次郎
1
1九大心療内科
pp.878-879
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200468
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気管支喘息の心身医学的な側面については,古くから俗間でも注目されていることであるが,これがわが国で医学的な立場から本式にとりあげられるようになつたのは,つい最近のことである。この点ではわが国はだいぶ欧米に遅れをとつたようである。
外国からの報告,われわれ自身の約30例の喘息患者についての心身医学的な研究よりしても,少なくとも本症患者の1/3ぐらいでは,その治療にあたつて心理的な取り扱いが必要欠くべからざるものであるか,あるいはとくに重要な意味をもつているようである。もちろんこれら1/3以外の症例でも心理療法は多かれ少なかれ補助的な役割をはたす。
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