症例 誤診されやすいレントゲン写真
幽門がんとの鑑別診断
白壁 彦夫
1
,
熊倉 賢二
1
1千葉大内科
pp.880-883
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200470
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よい腹臥位充盈像(a)を見れば,ートニ指腸上部に陰影欠損があり,Duodenalfensterが開いているが,胃には著変がないことがすぐわかる。しかし,このよ5な症例でも,よいX線像をとらないと,問題が起きてくる。
充盈の不十分な立位充盈像〔b)を見ると幽門部の大簿側に陰影欠損があるように見える。その部を圧迫してみると(c),陰影欠損はますます著明になつてくる。そこで,幽門がんと速断しそうである。
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