メディチーナジャーナル リハビリテーション
内科領域のリハビリテーション
片岡 喜久雄
1
1国立東京第二病院
pp.305
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200298
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近年成人病が大きな問題となりその対策の必要が強く叫ばれている。その一環としてRehabilitation(以下Reと略す)には特に大きな関心が持たれるに至った。このReは社会復帰などと訳されているが,未だ統一された訳語はない。むしろReという語をそのまま使用する場合が多いが要するにRehabilitateすることである。
成人病の中で脳卒中はわが国死亡原因の第1位を占めるようになり,それに伴なって半身不随で生存する患者も急増した。しかし正しいReによって片麻痺患者の85〜90%は歩行可能であるとDacsoが述べているように,現在ではこれらの患者を正しく指導訓練すればその患者に残された機能を最大限に発揮させて再び社会へ復帰させることができるのである。
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