メディチーナジャーナル リハビリテーション
脳血管障害後遺症のリハビリテーションにおける阻害因子
片岡 喜久雄
1
1国立東京第二病院内科
pp.1099
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200531
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リハビリテーション(以下Rehと略す)は疾病による障害の程度を正しく評価することから出発するが,いざ実行に移してみると種々支障をきたすような場合に遭遇して困ることがある。これは各科のRehを通じて共通の問題でもある。脳血管障害後遺症でももちろん例外ではない。その上,脳血管障害後遺症の場合には他の疾患のRehとは異なる特殊な面もある。したがつてRehを実施する際に支障をきたす因子(Reh阻害因子)についても正しく評価する必要性は以前からもいわれていたが,本年7月大阪で開催された第一回日本リハビリテーション総会においてもこれを主張した演題がみられた(東大分院 小林,国立仙台病院 佐藤)
脳血管障害後遺症のRehにおける阻害因子は社会的なもの,心理的および医学的なものに分けることができよう。
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