特集 教育と臨床の実践的連携をめざして―青森県立保健大学のユニフィケーション
ユニフィケーションの実際
リハビリテーション領域から
江西 一成
1
1青森県立保健大学健康科学部理学療法学科
pp.510-513
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902285
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はじめに
冒頭から恐縮だが私事を述べさせていただく.筆者は,「ユニフィケーション」という言葉を知らずにこの試みに従事した.わが国ではこの語は,最近,看護領域で取り上げられ始めており1~3),看護領域における長い歴史と趨勢を認識させられた.
一方,筆者の従事しているリハビリテーション医療および理学療法は,決して長い歴史を持っているとはいえない.そのため,この言葉を耳にすることのなかったのは,当然といえば当然のことである.しかし,言葉を知らなくても,比較的自然に従事することができた.その理由には,まず,リハビリテーション医療そのものが異職種間の連携というチーム医療を前提としたものであること,また,筆者自身,本学赴任前まで臨床の場に従事しその重要性を体現していたという2つのことが挙げられる.
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