今月の主題 化学療法剤—現状とその使い方
新しい化学療法剤
ペニシリン系抗生物質
三木 文雄
1
1阪市大・第1内科
pp.820-822
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204799
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はじめに
ペニシリンは毒性が低く,作用が殺菌的で,組織移行も良好なことなどの利点に加え,6-Aminopenicillanic acidを基に数多くの合成ペニシリンが開発されて以来,その臨床応用範囲も大幅に拡大した.しかし,個々のペニシリン系抗生物質の特徴を正しく把み,適応を選択して投与しなければ,予期した治療効果を挙げ得ないことになるので,以下,合成ペニシリンを中心に,個々の薬剤の特徴,適応症,使用上の問題点などを整理し,ペニシリン系抗生物質投与の参考に供したい.
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