えでぃとりある
内科医のあり方の反省と正しく診断することの意味
日野原 重明
1
1聖ルカ国際病院内科
pp.22-23
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200215
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□患者全体をみる医師
内科のことを,英語では,internal medicineまたは,たんにmedicineとよんでいる。このmedicineは本誌名のメデイチーナmedicinaというラテン語からきている。
内科をmedicineと呼ぶものの考え方は,内科がたえず病む人間全体をとりあつかう医学であることを示している。内科学は20世紀にはいると,急速に進歩したが,その進歩の特長は専門化(specialization)ということである。すなわち,内科学は循環器科,呼吸器科,消化器科,内分泌科などと分れてきたが,最近は,糖尿病とか,腎臓病とかの単一の病気,または臓器に焦点をあわせて専門化する傾向もみられる。
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