手術ノート
Trabeculectomyの反省
湖崎 弘
pp.1050-1051
発行日 1981年6月15日
Published Date 1981/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208383
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1.歴史
1968年6月,スイスのBürgenstockで第2回の眼科顕微鏡手術研究グループのシンポジウムが開かれたが,そのテーマは緑内障の顕微鏡手術であり,その内容は誠に多彩であった。KrasnovがIridocycloretractionとSi—nusotomyを, HarmsとDannheimがTrabeculotomyを,SmithがNylon Filament Trabeculotomyを,CaimsがTrabeculectomyを発表した。
このように百花繚乱のおもむきのあった新しい手術も,奏効率の高さ,併発症の少ないこと,操作の容易性,適応症の広さから,10年以上経過した今日ではTrabecu—lectomyが世界で最も広く施行されることになった。しかもその作用機序も濾過瘢痕形成と考えられている。
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