連載 失敗例から学ぶプレゼンテーション患者説明から学会発表まで・6
3部構成のシナリオ
植田 育子
1
,
田中 雅美
2
,
竹本 文美
3
,
八幡 紕芦史
4
1慶應義塾大学医学部循環器内科
2津田沼中央総合病院病理センター
3独立行政法人地域医療機能推進機構東京城東病院内科
4国際プレゼンテーション協会
pp.1977-1981
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200046
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詰め込みすぎのプレゼン
あなたは内科系学会のシンポジウムで,臨床研究の支援を担うCRC(クリニカルリサーチコーディネーター)についてプレゼンすることになった.この分野の詳細はあまり知られていないので,集まってきた医師にしっかり理解を深めてもらい,興味をもってもらいたいと思った.そこで,できるだけ多くの情報を盛り込んでプレゼンに臨んだ.
あなたは,冒頭で「本日お話しする内容をご紹介します.まず,CRCの歴史と誕生の背景について,CRCに関する厚生労働省の取り組みについて,CRC誕生のきっかけとなった治験活性化5カ年計画について,臨床研究におけるCRCの必要性と役割についてご紹介します.そして,欧米におけるCRCの歴史について,CRCの活動の現状について,また,アメリカの施設を視察して参りましたので,その報告をいたします.さらに,日本のCRCの現状について,CRCが担う業務について,さらに,CRCの今後の課題についてお話しします」と述べた.
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