連載 失敗例から学ぶプレゼンテーション患者説明から学会発表まで・2
睡眠不足解消のプレゼン―聴き手分析
竹本 文美
1
,
植田 育子
2
,
田中 雅美
3
,
八幡 紕芦史
4
1自治医科大学腎臓内科
2慶應義塾大学医学部循環器内科
3津田沼中央総合病院病理センター
4国際プレゼンテーション協会
pp.1154-1158
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107626
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
聴き手は夢の中
例えば,あなたが循環器内科医で,高血圧に関する講演の依頼を受けたとしよう.参加予定者は,高血圧患者を診る機会のある開業医の先生40人ほどで,夜の7時から行われた.
あなたは以前に大学のカンファレンスで,大規模臨床試験の結果を中心に,高血圧治療ガイドラインの話をしたことがあった.多くのエビデンスを示し論理的に話を組み立て,聴き手から「勉強になった」と評価も高かった.それを思い出し,今回も同じ内容の話をしようと考えた.そのときに使用したスライドも今回の講演で大部分そのまま使えるから,準備も簡単だし楽勝だと思った.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.