特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
併存疾患からみた治療と兼科のポイント
【感染症】
糖尿病と感染症の深い関係
中辻 文彦
1
,
寺前 純吾
1
1大阪医科大学糖尿病代謝・内分泌内科
pp.1471-1475
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107705
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ポイント
◎糖尿病患者では膀胱炎や肺炎といった高頻度にみられる感染症のほか,糖尿病に比較的特異的な感染症があり,注意が必要である.
◎食事摂取が困難で経口薬の中止が必要な場合,著明な高血糖をきたす場合は糖尿病専門医へのコンサルテーションを考える.
◎感染症合併時は随時血糖200mg/dL以下を目標に,血糖コントロールを行う.
◎抗菌薬や抗結核薬などの感染症治療薬には高血糖や低血糖を引き起こすものがあり,注意が必要である.
◎HIVのHAART治療に用いられる薬剤にも,耐糖能への影響が報告されているものがある.
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