特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
併存疾患からみた治療と兼科のポイント
【呼吸器疾患】
呼吸器疾患に合併する糖尿病の管理
有光 絢
1
,
紅林 昌吾
1
1西宮市立中央病院糖尿病・内分泌内科
pp.1423-1427
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107696
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ポイント
◎肺炎の入院急性期や肺癌の発見時・進行期に,血糖治療強化を要する機会が多い.
◎高度炎症を呈する疾患病態と,身体活動の低下,不規則な食事摂取と摂取量の低下などの入院状況を考慮すると,血糖治療の主役はインスリン療法である.
◎呼吸器疾患治療薬により起こる血糖異常には,ステロイド薬による高血糖,ペンタミジンやニューキノロンによる薬剤性低血糖と高血糖がある.
◎最近では慢性閉塞性肺疾患(COPD)や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の病態が催糖尿病性であり,糖尿病の関連疾患として注目されている.
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