特集 かかりつけ医からみた糖尿病診療
糖尿病診療における合併症の管理 糖尿病性腎臓病
脇野 修
1
,
長谷川 一宏
1徳島大学 大学院医歯薬学研究部腎臓内科学分野
キーワード:
糖尿病性腎症
,
メタボリックシンドローム
,
SGLT2 Inhibitors
,
腎虚血
,
腎線維症
Keyword:
Sodium-Glucose Transporter 2 Inhibitors
,
Diabetic Nephropathies
,
Metabolic Syndrome
pp.313-319
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022138874
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<Headline>1 アルブミン尿、蛋白尿を主体とした糖尿病性腎症を含み、尿蛋白陰性の腎不全、慢性腎臓病症例を含んだ糖尿病性腎臓病(DKD)の概念が普及している。2 高齢化、RAS阻害薬の使用に伴い尿蛋白陰性のDKDが増加している。3 DKDの病態には、メタボリックシンドロームの要素、すなわち肥満、高血圧、脂質異常症の病態が腎臓に認められるゆえ、DKDの病態の1つである。4 その他、心不全に伴う腎障害、急性腎障害、尿細管間質性病変、腎虚血といった病態がDKDには含まれている。5 DKDの治療戦略として、多因子介入、RAS阻害薬、SGLT2阻害薬、レガシー効果の応用などがあげられる。
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