Japanese
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今月の主題 小腸内視鏡検査法の進歩
座談会
新しい小腸内視鏡検査法をめぐって
Conversazione―New Type Endoscopies for Small Intestine
山本 博徳
1
,
田中 周
2
,
丹羽 康正
3
,
中村 哲也
4
,
北原 史章
5
,
飯田 三雄
6
,
田中 信治
7
Mitsuo Iida
6
,
Shinji Tanaka
7
1自治医科大学消化器内科
2日本医科大学第3内科
3名古屋大学消化器内科
4獨協医科大学光学医療センター
5山梨大学第1内科
6九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
7広島大学光学医療診療部
pp.1567-1584
発行日 2005年10月25日
Published Date 2005/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100174
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飯田(司会) 本日はお忙しい中をお集まりいただきありがとうございます.ご承知のごとく,小腸というのは消化管の臓器の中では,口からも,肛門からも遠く,そして極めて長いため今まで診断が最もしにくい場所でありました.そのため内視鏡検査法も,胃や大腸に比べると非常に立ち遅れ,いわゆる暗黒大陸と呼ばれた臓器だったのですが,最近,カプセル内視鏡と,山本先生が開発されたダブルバルーン内視鏡という2つの検査法がほぼ確立して,これが普及しつつあります.こういった現状をふまえて,この2つの内視鏡検査法について,ご経験豊富な先生方にお集まりいただいて,座談会を行うことになりました.それでは,ダブルバルーン小腸内視鏡検査法から,討論を開始したいと思います.私もプッシュ式小腸内視鏡はかなり経験したのですが,患者さんにかなり苦痛を与えるし,うまくいってもTreitz靱帯から1mを越えることはまずない,というように検査法自体に非常に制限があったわけですが,ダブルバルーン法を開発された山本先生がどういう思いつきから,これをブレイクスルーしたのかというところから,まずお話しいただきたいと思います.
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